今年創業77周年を迎えた当社は、自動車開発試作部品やレース部品を中心にロケット・航空機部品、液晶・半導体製造装置部品、医療機器など高精度の多品種中小量部品の精密加工を行っています。
1946年高崎市九蔵町に商社として創業し、時代の変遷の中で同市飯塚町に工場を建設し様々な部品加工を行って来ました。1968年に現在地である同市島野町に新工場を建設し移転、無給油ボールジョイントの開発やカーエアコン用コンプレッサー部品の生産により事業を拡大し、無人化省人化の専用工作機械を自社開発しました。この専用工作機械は国内外に販売も行っていました。
量産部品の海外移転の潮流の中で、長年蓄積した精密加工の技術の水平展開により高付加価値の高精度高品質の開発試作部品を中心とする多品種中小量生産へ転換し、F1レース部品や次世代自動車の開発試作部品、ロケットや航空機部品、液晶・半導体製造装置の大型部品等、様々な分野のクライアントから高い信頼を得ています。
2016年に北米に現地法人Kyowa Industrial U.S.A., Inc.を設立、2021年には北米生産拠点Kyowa Eidemiller Precision Machining, Inc.を設立し海外展開を推進しています。また、2018年に経済産業省のサポイン事業に採択され、脳外科内視鏡手術用精密鉗子「TAKASAKI」を開発し医療分野への進出も推進しています。
当社の製造した開発試作部品は、各自動車メーカーの燃費向上や安全性の確保、EV・HEV等の次世代自動車の開発に寄与しており、車社会である群馬県の生活には欠かせない事業です。
また、医療機器の開発では従来の器具では摘出困難な腫瘍の摘出手術が可能となり、医療分野から市民生活の向上に寄与しています。
自分でものづくりをする事に興味があり、レース部品を扱う当社に入社しました。ミクロン単位の加工は思った以上に難しいですが、先輩が丁寧に指導してくれて技術を身に着けることができました。外部の技能講習にも参加させてもらい国家検定を受験できるレベルまで高められました。
2018年から人材のグローバル化に取り組み、高度外国人材の採用を積極的に推進しスリランカ人男性1名とフィリピン人女性2名を採用しました。